導入事例

BYOD、シンクライアント提供の先に見えた「働き方改革」への基盤

東京製綱株式会社様
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お話を伺ったご担当者様
  • IT企画部 マネージャー 大田 隆司 氏
お話を伺ったご担当者様

東京製綱は、明石海峡大橋やレインボーブリッジ、トルコのイズミット湾横断橋などの橋梁向けワイヤロープ、東京スカイツリーや東京都庁、台北101を始めとする超高層ビルエレベータ向けワイヤロープなど、国内外の著名な建造物に多数の実績を持ち、日本国内シェア約40%を占めるワイヤロープ業界のトップメーカーである。同社のワイヤロープは、前述の通り、エレベータ、橋梁、クレーン、水産、索道(ロープウェイ、リフト他)等、様々な場面で私たちの生活や命を支えている。中でも安全性を要求されるエレベータロープでは国内シェア約60%と、品質と信頼に裏打ちされたシェアを誇る。
同社は、2015年にスマートフォンのBYOD(私物端末の業務利用)実施のためのインフラとしてCACHATTOを導入。さらにその後、社給PCとVPNによるリモートアクセス手段の代替ソリューションとしてSplashtop for CACHATTOを導入した。同社IT企画部にてこれらの導入に至る経緯と、現在の活用状況について伺った。

東京製綱様ホームページ
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BYODのニーズに応えるためにCACHATTOを採用

今回取材にご協力いただいたIT企画部は、ネットワーク、インフラの構築から保守まで、社内のIT関連全般を担当する。CACHATTO導入のプロジェクトを進められた同部の大田隆司マネージャーにCACHATTO導入のきっかけを伺った。
「CACHATTO検討のきっかけとなったのは、世間でのスマートフォンの普及でした。2015年当時、スマートフォンの所有が一般化し、当社でも従業員の多くが私物のスマートフォンを所有していました。その結果『私物のスマートフォンを業務で使いたい』という要望が増えつつありました」。

お話を伺ったご担当者様
  • IT企画部
    マネージャー 大田 隆司 氏

当時、同社ではリモートアクセスの手段として社給のPCとVPNを従業員へ提供していたが、利用できるのは一部従業員に限られていた。そこで、より多くの従業員にモバイル環境を提供することを目指し、大田氏は「私物端末の業務利用(BYOD)」へ取り組むことを決断した。

「BYODでも安全に業務ができる製品を探していて、CACHATTOを知りました。他の製品がファイアウォールにそれ専用の経路を用意しなくてはいけないのに対し、外との通信に既存のHTTPS通信を使用しており、導入が容易で安全なことが一番の魅力でした。また、どのOSの端末で利用しても、設定方法はほとんど変わらないため、ユーザーへの展開が容易なことも導入決定の要因となりました」。(大田マネージャー)

「ファットPCとVPN」環境からの脱却

CACHATTO導入後、BYODを実施するユーザー数は順調に拡大していった。しかし、その一方でIT企画部はあらたな課題に直面していた。従来リモートアクセスのインフラとして提供していた社給のPCとVPNのセキュリティリスクだ。

「CACHATTO導入前からリモートアクセスの手段として社給していたPCとVPNですが、機密情報を持ったPCが紛失、盗難に合う可能性があることにIT企画部としてはリスクを感じていました。また、海外出張時には、そのリスクは拡大します。端末に情報を持たないリモートアクセス手段の検討が求められていました」。(大田マネージャー)

これらのリスクに対応するためIT企画部は当初CACHATTOのオプション製品であるCACHATTO Desktopに目を付けた。CACHATTOと同様のネットワーク環境とセキュリティで、ファイルの編集などもでき、作業終了後はデータが消去されるということで、すぐにトライアルを実施した。しかし、要件を満たすものではなかったという。
「残念ながら、利用できるアプリケーションが限られていました。現場スタッフがよく行う『CAD図面の編集』作業のニーズに応えることができませんでした」。(大田マネージャー)※1

そこで次に検討されたのが2016年当時、リリースされてまだ間もなかった「Splashtop for CACHATTO」であった。CACHATTOのセキュリティはそのままに、社内PCへのリモートデスクトップ接続を実現する本製品に白羽の矢が立った。「Splashtop for CACHATTO」で社内のPCでCADアプリケーションが利用できれば、同等の作業が社外でも可能となる。

「シンクライアントを実現する代表的な製品としてVDIがありますが、その導入には大きなコストがかかります。より安価な手段として、リモートデスクトップに注目していてSplashtop for CACHATTOを知りました。すでに導入していたCACHATTOと同等のセキュリティでユーザー管理や運用を一元化できることも導入の決め手となりました」。(大田マネージャー)

Splashtop for CACHATTOは、主に本社のエンジニアリング部門、および子会社の一部で利用されており、ユーザー数は2018年2月現在で既に100ユーザーを超えているという。

「BYODとリモートデスクトップ」の2つの異なるニーズ

東京製綱ではCACHATTOとSplashtop for CACHATTOが同時に展開されている。だが、そのユーザー層や利用シーンは異なるという。
「CACHATTOはBYODのためのツールとして拡大しています。主にスマートフォンからちょっとしたメールやスケジュールの閲覧をするために利用されているようです。特にエグゼクティブ層の利用が多く、会議の合間や外出先からなどでもすぐに部下からの連絡に対応できると好評です。一方、Splashtop for CACHATTOは社給のPCやiPadで利用されています。営業や技術者が社外からの業務のために利用しているようです」。(大田マネージャー)

Splashtop for CACHATTO利用シーン
  • Splashtop for CACHATTO利用シーン

CACHATTO、Splashtop for CACHATTOには利用者から様々な声が寄せられているという。「iPadでのSplashtop for CACHATTO利用では、多くの利用者から『マウスが欲しい』という声が寄せられました。残念ながらiPadでは汎用のマウスを利用できないので、そうしたユーザーにはWindows PCを利用してもらっています」。(大田マネージャー)

「働き方改革」につながる土台作り

最後に今後の展開について伺った。

「内線電話も受けることができることから、長らくの間、モバイル端末は社給のガラケー(フィーチャーフォン)を利用してきました。これらを、今春からAndroidスマートフォンに入れ替えることにしました。今後、これらのスマートフォンにはMDMを導入し業務リソースにアクセスできる端末として展開していく予定です。しかし、一方でBYOD利用のニーズもあるため、当面はそれらのユーザーに対してはCACHATTOの利用を継続する予定です。社給端末ならMDMを利用できますが、BYODの端末にMDMを入れて運用することはユーザーの心理面で難しいですから」。(大田マネージャー)

さらに、それと並行してSplashtop for CACHATTOの利用拡大も予定しているという。
「現在は展開を一部の部門に限定していますが、少しずつ拡大していく予定です。従来のリモートワークのニーズはもちろんですが、将来的には自宅のPCなどからも利用できるようにしようと考えています。自宅から簡単に社内のリソースにアクセスできることで、働き方をより柔軟にできればと思っています」。(大田マネージャー)

東京製綱では、既に「働き方改革」への取り組みを始めている。「現在産休中の社員にCACHATTOを利用させています。メールなどの限られたリソースではありますが、産休中も会社の情報にアクセスできる環境を提供することでスムーズな業務復帰への足掛かりにしようとしています」。(大田マネージャー)
CACHATTOが東京製綱の「働き方改革」推進の一翼を担っているのである。

「CACHATTOを導入しようとした2015年当時は、「働き方改革」という言葉はまだなく、これを意識してCACHATTOを導入したわけではありませんでした。ただ、気が付けばCACHATTOは「働き方改革」を実現する上での土台として、欠かせないものとなってきています。今後も柔軟な働き方を支える新機能、新発想のプロダクトに期待しています」。(大田マネージャー)

「CACHATTOの進化は、お客様の働き方の進化と共にある」。今回のインタビューでは、このことを再確認し、背筋が伸びる思いであった。

東京製綱株式会社

東京製綱は、1887年(明治20年)に日本初の工業用マニラ麻ロープを製造する会社として創業。さらに、1897年には同じく日本初としてワイヤロープの製造を開始した、創立130有余年の歴史を誇るワイヤロープのトップメーカーである。エレベータ・橋梁・クレーン・ゴンドラやケーブルカー用のワイヤロープ製造では業界をリードし、炭素繊維ケーブルや、スーパー繊維のロープ、落石防護網、高速道路の安全施設等の公共事業に携わる製品も展開するなど、新製品開発へも積極的に取り組み続けている。また、日本だけでなくアメリカ・中国・ベトナム・ロシア・タイ・カザフスタンにも事業拠点を広げ、グローバルに事業を展開している。

東京製綱株式会社様
イメージ
本社所在地 東京都中央区日本橋3-6-2(日本橋フロント)
資本金 10億円
創業 1887年(明治20年)4月1日
事業内容 ワイヤロープ、ワイヤ、スチールコード、カーボンファイバーコンポジットケーブル(CFCC)の製造および販売、落石防護網などの道路安全施設、及びアクリル遮音壁などの環境対策製品、橋梁・吊橋構造物などの設計・施工、各種産業機械、金属繊維などの製造および販売
従業員数 1,698名(連結ベース)(平成30年3月末現在)
URL http://www.tokyorope.co.jp/

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