「セキュアコンテナ AD」により、厳格なセキュリティポリシーを守りながら柔軟な働き方を実現

さくら情報システム株式会社様
- 情報通信
- 従業員数 1,001~5,000名
- セキュアコンテナ

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導入前の課題
- コロナ禍に利用者が拡大したリモートデスクトップ環境を、1人あたり2台のPCが必要となることから見直したい
- リモートデスクトップ環境のために固定席が撤廃できず、フリーアドレス制が推進できない
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選んだ理由
- 「サインアウト時にデータが消去される」仕様により「原則PCにデータを保存した上での社外持ち出し禁止」の内規を満たすことができた
- 既存のActive Directoryによるユーザー管理と連携できるソリューションであった
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導入による効果
- キーボードやマウスの操作、オンライン会議の設定などがよりスムーズになり、業務効率が上がった
- 「サインアウト時にデータが消去される」仕様により、一時的なデータ持ち出しなども手軽かつ安全に行えるようになった
- さくら情報システム株式会社 プラットフォーム事業本部
ビジネスプラットフォーム部 ビジネスプラットフォームグループ
基盤チーム 藤村 弘二 氏
さくら情報システム株式会社様は、テレワークやフリーアドレスのための設備を刷新、従来ご利用いただいていた「Splashtop for CACHATTO(スプラッシュトップ フォー カチャット)」から「セキュアコンテナ AD(CACHATTO SecureContainer AD)」への移行を進めています。セキュリティに厳格な同社だけに、「PCにデータを保存した上での社外持ち出し原則禁止」というルールを満たしながら業務環境を改善できるツールを探すのは、一筋縄ではいかなかったようです。今回は同社で「CACHATTO」の導入・運用・保守をご担当いただいている、さくら情報システム株式会社 プラットフォーム事業本部ビジネスプラットフォーム部 ビジネスプラットフォームグループ基盤チームの藤村様にお話をうかがい、ご活用の様子や、これからの施策などについてお聞きしました。
「PC内にデータを保存し続けず、完全に消去する」製品は他に見当たらなかった
―――プラットフォーム事業本部の事業内容と、藤村様のご担当について教えてください。
プラットフォーム事業本部では、当社の主事業であるDX支援に伴うアプリ開発・サービス提供、その基盤となるハードウェアやクラウド環境・OS・ネットワーク・ミドルウェアなどの構築、運用保守を行い、またセキュリティ診断サービスなども提供しております。
私が所属するプラットフォーム事業本部配下のビジネスプラットフォーム部は、まず社内向けにソリューションを展開し、そこからお客様への展開を検討していく部署です。自社で実力・効果を見極めてから売り出す、つまり「本当にお勧めできるソリューション」を扱うところが特長となっています。この部署で私は、CACHATTOを含めたリモートワークツールの導入・運用・保守を主に担当しています。
―――当初ご利用いただいていた「Splashtop for CACHATTO」はコロナ禍以前からご導入いただいているそうですね。
当初は働き方改革への取り組みの一環として、幹部社員とテレワーク希望者、例えば育児や介護などの負担を抱えている社員を対象に導入しました。導入以前からスマートフォンで「セキュアブラウザ(CACHATTO Secure Browser)」を利用していましたので「Splashtop for CACHATTO」を大量導入できる基盤がある状況でしたし、セキュリティ面でも安心だということで、コロナ禍によるテレワーク実施を契機に利用者数が拡大しました。
―――今夏より「セキュアコンテナ AD」への移行に取り組まれているとのことですが、どのようなきっかけで移行を検討されたのでしょうか?
フリーアドレス制を推進し始めたり、リモートデスクトップ利用のために1人2台端末を支給するコストが課題になったり、と状況が変わってきていました。「もっと自社にマッチするソリューションがあるのではないか」と新たな製品を探し始めました。
「セキュアコンテナ AD」以外の製品も検討しましたが、弊社は「PCにデータを保存した上での社外持ち出し」が原則禁止されているので、なかなか要望に合う製品がなかったですね。「暗号化して保存する」などはあっても、「完全に消去する」製品は「セキュアコンテナ AD」の他には見つかりませんでした。
「Active Directory環境と連携できるセキュアコンテナを」という要望に応えてもらえた
―――では、「セキュアコンテナ AD」が唯一ご要望を満たせるソリューションだったということでしょうか?
そうですね。それも「なかったので作ってもらった」ようなものなのです。実は、当初の検証は「セキュアコンテナ Switch」で行っていました。「セキュアコンテナ領域専用のWindowsアカウントを作成し、標準のWindowsアカウントと切り替えて使える」という、BYODなどには便利な製品なのですが……私たちが理想としていたのは「社内で支給された標準のWindowsアカウントでログインし、そのまま業務を行える環境」でしたので、残念ながらマッチしませんでした。一度は「別途Windowsの資格情報をバッチなどで登録し利用する」といった運用も考えましたが、利用者への負担が大きくなり難しいと思われました。
そこで、e-Janネットワークスさんに「Active Directory環境との連携を実現して欲しい」とお伝えしたところ、他からも同様の声が挙がっていたようで「開発します」と言ってくださったんです。開発中は「ADユーザーで起動するところにだいぶ苦戦している」という話も耳にしましたが、その後見事に実現された。そうして発表されたのが「セキュアコンテナ AD」でして、「これならすべての課題を解消できるはずだ、ぜひ導入を検討したい」と、すぐに検証用のためのライセンスを購入し、その後移行への取り組みに至りました。
―――貴社をはじめお困りのお客様の声を聞いて、開発担当者も強い使命を感じたのではないでしょうか。こうして無事お届けできたことを大変うれしく思います。
PC1台でどこでも業務を行えるようになり、効率も上がっている
―――「セキュアコンテナ AD」の導入で、懸案だったフリーアドレス制も実現されたそうですね。
実は、コロナ禍以前からフリーアドレス制自体はあったのですが、機能していなかったんです。「Splashtop for CACHATTO」と併用するとなると、仕様上社内にPCの置き場所として固定席が必要になってしまうので。もちろん「セキュアコンテナ AD」導入後は、社内で使用しているPCをそのまま持ち運んで利用する運用に変わったので、基本的にフリーアドレスで執務できるようになりました。
―――「Splashtop for CACHATTO」から「セキュアコンテナ AD」への移行はどの程度進んでいますか。
2025年8月より「セキュアコンテナ AD」の展開を開始しましたが、2025年11月(取材時)現在リモートワークツール利用者のうち、2~3割程度が移行完了している状況です。
一方、検証の中で「セキュアコンテナ AD」が適合しない業務があることもわかってきました。それについては「セキュアコンテナ AD」のコンセプト、仕組み上 致し方ないと判断し「Splashtop for CACHATTO」の継続利用を考えています。その他にも「固定IPが必要な業務に就いている」などの事情で、引き続き固定席にPCを置いて「Splashtop for CACHATTO」を継続利用する社員がいますが、来年度までには全体の7割程度の社員の業務環境が「セキュアコンテナ AD」へ移行するのではないかと見ています。
―――「セキュアコンテナ AD」へ既に移行された方の反響などはいかがですか。
私自身もそうですが、利用者からも「キーボードやマウスの操作がよりスムーズになって、業務効率が上がっている」という声が挙がっています。オンライン会議ツールも音声などが複雑な設定なしでスムーズに届くようになり、好評です。
営業で外へ出ることの多い社員も喜んでいますね。以前はプレゼン資料のデータひとつ持って出るにも、あらかじめデータ持ち出しの申請をして、持ち出し用のPCに入れて……というフローが必要だったんです。それが「セキュアコンテナ AD」であれば、持っていってもサインアウトする際に消去されますし、万一サインアウトし忘れても24時間で強制サインアウトしますから、オフィスで使っているPCにそのままデータを入れて持っていくという運用が許されるようになった。「おかげですごく便利になった」という利用者の声が届いています。
―――今後、システムインテグレーター業界の情勢や、エンジニアの働き方はどのように変化していくとお考えですか。
現在一般的な「開発」や「運用」といった担当分けは徐々になくなり、「どれもできるし、担当する」のが当たり前になるのではないでしょうか。私の所属部署で言うと、現在「アプリ」「インフラ」「ヘルプデスク」の3チームに分かれている中で、アプリチームは既にアプリの開発も保守も担当しています。そして今後は「インフラチームがアプリの業務に携わる」といったことも出てくると見ています。つまり1人あたりの任される範囲がどんどん広がっていくわけで、そこで「AIをどれだけ活用できるか」がより重要になってくるだろうと。
―――その中で、さくら情報システム株式会社としての今後の展望、これから取り組んでいきたいことを教えてください。
先のような働き方に適応するには、まず属人化した業務をなくしていかなければならないと考えています。これまで属人化していたからこそ担当が分かれていたわけですから。今後はナレッジを確実に共有して「見れば何をやっているかがわかる」状態にまでもっていくべきだし、そこで自主的にさまざまな業務の情報を取りに行くことで、人材が成長していく――という流れを作りたいですね。
そのための基盤となる「セキュアコンテナ AD」への移行を着実に進めていきたいです。
―――担当や役割の垣根をなくした、ナレッジベースの働き方を1日も早く実現していただけるよう、我々も引き続きサポートや情報提供などで尽力してまいります。本日はありがとうございました。
さくら情報システム株式会社
さくら情報システム株式会社は、DX支援に伴うアプリ開発・サービス提供を主事業とする会社です。1972年の設立以来、三井住友銀行ならびにSMBCグループ各社の基幹システム構築・運用業務に携わっており、長年にわたって蓄えたノウハウ、技術、信頼を基に、銀行、エネルギー、保険、不動産、IT、リース、保証、冠婚葬祭、情報通信など幅広い業種・業界のお客様のDX推進を支えています。

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|---|---|
| 従業員数 | 約1,190名 |
| URL | https://www.sakura-is.co.jp/ |









